連弾

その耳の聞こえないピアニストは演奏姿は美しいが音がひどい。それはそれで面白い芸なのだが、聴衆の中の盲目のピアニストが声を上げた。「ひどい演奏だ。私が隣で弾くからそれに合わせて動いてごらん。」それは面白い企画に思えた。盲目のピアニストの演奏がさらにひどい事が露見するまでは。

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