140字小説【赤シャツ】他9編

壺義春

赤シャツ

「赤シャツの男を殺せ。」と依頼され、指定場所で待っているが、標的は一向に現れない。しびれを切らした俺は、やって来た白シャツの男をメッタ斬りにした。真っ赤に染まった死体を写真に撮り、依頼主に見せた。「しくじったな。ヤツは特異体質で血液が青い。赤いシャツは紫に染まるはずだ。」

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