ある世界の人々

矢崎 悠奈

第1話 出会い。

私はすべてを知っている訳でも、すべてがわかる訳でもない。


ある日あの二人はやってきた。

名乗りもせず、ただ唐突に、話は始まった。

『あの子って今どこにいるんだよ』

『俺がわかる分けないだろ。お前の方がわかるんじゃなかったのかよ。』

はっ??

私は突如始まった話に戸惑いと驚きといろいろな感情が出てきた。


『お前ら、あいつのことわかったか』

あれ?なんか増えた。

『いえ、それがわからないのです。』

『僕の力を持ってしてもわからなくて』

『ってことは、そうとう強いやつに守られているってことだな。わかった、後でまたくる。』

『くそっ、わかるはずなのに』

『お前でも、わからないのかっ』


『ねえねえ、何の話してるの??私にもわかるように話して。』


『お前だれだっ』

『なんで、俺らの声が聞こえる??』


『知らないよ。聞こえてきたんだもん。』


『誰の管轄だ。』

『誰の仲間だ!!』


『はっ??誰の管轄でも、誰の仲間でもないんだけど。』


『なら、黙ってろ。今忙しいんだ!!』




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