第10話

コノは、木いちごを、ジャムにしてもらいました。


 コノたちは、おさとうは作りません。

 それにおさとうも知りませんでした。

 なので、ジャムの中に、おさとうは入れません。

 ただ、につめるだけです。

 それでも、木いちごは、さっきより、少しあまくなりました。


 お母さんが、コノの分をわたしました。

 コノは気づいていませんが、少し少なめです。

 お母さんは、コノがすぐに食べ終わってしまうのを知っていました。

 食べ終わると、おかわりをしにやってくるので、また同じくらい入れてあげました。

 もうちゃんと冷ましてあるので、どんどん食べられました。


 向こうで、コノがウルルに、何かをあげているのが見えました。

 ウルルは、少しだけなめましたが、すぐになめるのをやめてしまいました。

 (つづく)

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