No.2234.欠陥の烙印とオレンジ-version2-

僕等 ただ生きてる 息してる 閉ざされてる

想い 抱えたまま 言われるがまま 生きてる

隔離され 大地や空の色 知らないけども

多分 腐食してる 地表では 命は消える


白だけの彩り 区切られたエリアで

橙の髪の娘 視線を向けてた

何故だろうわからない 僕を見て 微笑み

静かに囁いて 何かが 弾けた


彼等から 感じる この臭い 濃い香りだ

不安押し殺して 何食わぬ顔していた

噎せ返る心に 蓋をして 嘘重ねてく

だけど 膨れ上がる 好奇心 恐れを超えた


消耗品として 創られた 姿で

仲良くしてる君 疑問を 持たない

何故だろうわからない 僕だけが 違和感

教わる意義も無い あなたは 耐えてる


一人認められず 欠陥の烙印が

刻まれ 器まで 壊れたまま


今でも覚えてる あの時の微笑み

向かい合う僕達 死の顔 オレンジ

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