No.2191.血に濡れたサイス

くすんだ太陽に 目を奪われて

本当 一瞬の出来事だった


唖然とした顔

ただ 呆然と 光景を見ているだけだった


スローモーションで 迫る

纏うのは死の香りと臭い


死の鎌が 深々と あなたの体に突き刺さる

背中から ゆっくりと侵入していく


命を削られる姿

甘美で陶酔してしまう

いかれた脳髄


澱んだ虹彩が 僕を見つめて

攣(ヒキツ)れ 失われてく生


放心した口元

はぁ 恍惚の 吐息を漏らしているのは誰?


アドレナリンが 流れる

崩れてく常識の羽音


死の鎌が じわじわと あなたの体を突き抜ける

まろびでる 刃先がキラリ反射した


命を削られる姿

甘美で陶酔してしまう

いかれた脳細胞


血に濡れたサイス

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