No.2070.殺りきれねぇな

薄い雲 空一面を覆っている

一人待ち続けるこの心

どんな色に染まっているだろう


焦がし続けた焦燥

いつしか火種に変化

燻りの赤の火炎がちぎれた


攻めても責めても

まるで無反応で まじへし折れそう

勝ちも負けも 決まる前に

ひしゃげて 砕けて バラけかねないな


果てしなく入れ替わる攻守

削ってるはずなのに

減り続けるのは 我がヒットポイント

一体これはどうなってしまっているのか

増えるのは謎だけで

どうにもこうにも 殺りきれねぇな


黒い霧 光の無い暗黒面

自虐的なるウェイト具合

臭橙(カボス)の酸味が喉にくる


ふやかし過ぎてた熱望

こだわる意味も腑抜けた


塡(ハ)めても容れても

まじ鮪模様だ 激萎えている

突き上げて 奥に出した

感情も何もない 二つの瞳に色は見えない


果てしなく入れ替わる攻守

削ってるはずなのに

減り続けるのは 我がヒットポイント

一体これはどうなってしまっているのか

増えるのは謎だけで

どうにもこうにも 殺りきれねぇな


殺って 殺って 殺って 殺られた


殺って 殺って 殺られて 殺った


殺って 殺って 殺られて 殺られた


殺られて 殺られて 殺って 殺られた


殺られて 殺られて 殺られて 殺られた


殺りきれねぇな

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