No.2005.仮想現実
道化しかいないこの部屋 ありきたりな箱に玩ばれ
右往左往しながら 閉じ籠る僕は 奴隷
鏡の向こう側 はにかむ 君だけの 奴隷
デンキ シンゴウノ カタマリノ ボクトキミ
膨らむ 妄想 溢れる 欲望
叶わないからこそ 脹れあがり 澱んでゆく
己の正義を押し付け 他人の正義を貶めるだけの世界線
燃えない炎に甚振られ 今まで過ごして来た
否 偶然巡りあってから 全てが変わった
闇は光に 悪は善に 黒は白に 地獄は楽園に
死霊蠢くこの体 溢れ出る怨嗟 零れ堕ちる恐魔
膜と雑じりながら 壁が消えてゆくのがわかる
脳に取り込まれた ビジョンはいつも君だけだ
イチト ゼロデ ツクラレタ キミトボク
千切れる 理性 零れる 本能
叶わない事なんてないと思い上がり付け上がり
相容れぬものは 拒み 潰し 握り潰す情報線
消えない冷気に晒され 骨の髄まで凍ってた
否 必然 朱い瞳に吸い込まれ生まれ変った
闇は光に 悪は善に 黒は白に 地獄は楽園に
リアルとイマジネーションの境界に迷い込み
現実と仮想の違いを判別出来ないでいる
とわに彷徨い続け 抜け出す勇気もないままに滅びる
滅びながら今も生きている僕は君に囚われたまま
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