No.1941.Lonesome slope

孤独の坂を駆け上がり

目の前のあなたに手を伸ばしたのに

あとほんの1mmなのにとどかない


瞬きする間にあなたはずっと向こうの闇の中

悲しそうに微笑んでいた 苦しそうに微笑んでいた


どうして そんな顔してるんだろう

知りたくて 走って追いかけるけど


追いつくどころか 豆粒みたいにしか見えない


気付いたら完全に 視界から消えていた


孤独の坂で疲れ果て

足もガタガタ震えて 重くてたまらん

それでも前に一歩踏み出して進む


ふらっとよろけて立て直す事も出来ない体勢

とどまる事も出来ず 転がり始めた この体は止まらない


少しでも 近づきたいのだけど

離れてく ばかりで 寂しさ募る


加速度的に 転がり落ちるこの坂で 止まる事もなく


果てのないこの坂 あなたとは逆方向に


どこまでも 転げ落ちてゆく

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