No.1912.Sweet Place

静かに明けて行く夜 カーテン越しの明かりがこの身照らす

汗で冷えた体 おぼろげな瞳

ちょっとずつ 淡い光が宿りはじめる


だるめの回路にスイッチを入れ コーヒーを一口飲んだ

シャワーを浴びて 似合いもしない無名のスーツで 今日もgo out


青になった信号 停まる車達 街はいつも通りやかましい

一人叫んでみても 振り向く人達は誰一人いない

歯車で動く機械人形の群れ


違和感を感じていても ここで生きている


それでも常に張詰めてはいない

好みとか 千差万別だけど 可愛いと思うよ

こんな事言っても信じてくれないかもしれないけど


どうしようもない僕に微笑んでくれる君がSweet Place

君だけが安息の場所 君だけがSweet Place


緩やかに昇りゆく朝 晴れ渡る空は染み一つない

強くなる日差し とけるような感じ

徐々に戻りはじめてゆく体の感覚


立ち上がりの悪いエンジンを 必死にブーストさせてみた

綺麗に空回りして エンストしちゃったけども 行かなきゃ go on


踏み切りに遮断されて 通り過ぎてゆく列車が一台

乗客は皆 がんじがらめにされたアイアン・メイデン

傷口から流れ出るのは疲れた血液


歪んでいる世界でも 今ここにいる


落胆は特にしてはいないよ

忘れるなんて出来るわけないだろ 当たり前だろ

きっと そっぽ向いて何も言わないんだろうけど


どうしようもない僕に微笑んでくれる君がSweet Place

君がいれば 何処だって かまわない そこがSweet Place

君が側にいる事こそが僕のSweet Place

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