No.1833.何も言えねぇ

サラサラとなびく黒い髪の毛

スーッと指を通して 撫でてみたい

意味不明につのる欲望


カランとなった氷の音で引き戻された

二つ向こうのテーブル

おまえとやたら目が合う


あいつの笑いに答えて笑ってる

なんだか許せねぇ

そんなのなら俺のをしゃぶっておくれ

明白な裏切りしたのはおまえなのに

既にもう魅入られて何も言えねぇ


ドロドロとした愛憎悲喜劇

望んじゃいないのだが ぶら下がって

邪な微笑みくれる


テーブル蹴飛ばして今すぐむしゃぶりつきたい

んな事出来るわけもねぇ

チキンな奴ですいません


そんなにそいつがかっこいいのかね

勝手に自信過剰

そんなのなら俺のをしゃぶっておくれ

明白な裏切りしたのはおまえなのに

既にもう魅入られて何も言えねぇ

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