No.1660.濁った雨

時代背景なんて どうでもいいけど

入れ替わり立ち代わり激しくて

安定性の欠片も無い

誰がこんな世の中にしてしまったんだ


誰もが諦めの境地に達している

昨日君とキスをして別れたけど

今日はきっと会えないだろう


濁った雨に晒されて

僕は融けてゆく


世界情勢に興味なんてないから

どこで何が起ころうが関係ない

目先の餌に踊らされて

終焉を向かえるのはわかっている


忘れていた親父の顔がふっと浮かんだ

今頃は再婚してそうだな

きっと幸せなんだろう


濁った雨に晒されて

僕は融けてゆく

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