No.1560.我ながら情けない

君の手をとり走り回っていた

あれからもううん十年

腐りかけた枝にしがみつき

途方も無い地獄闊歩してる


アンビバレンツな問い掛けに

しどろもどろしわくちゃ


指先から細胞が外れていく

陽炎の残り火に想いを馳せて

帳尻のあわない現実に

嫉妬を膨らませるだけ

我ながら情けない


この指をすり抜けたリアル

つかみきれないすべる


沈みゆき全方位が塞がった

終焉のない闇にとけてゆく


アンビバレンツな問い掛けに

しどろもどろしわくちゃ


指先から細胞が外れていく

陽炎の残り火に想いを馳せて

帳尻のあわない現実に

嫉妬を膨らませるだけ

我ながら情けない

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