No.1503.あいもかわらず同じ風が吹くこの街で

めり込んだ銀の弾丸くりぬいて

かわす契りは不滅の記憶

洗脳と支配の上に成り立つ

静寂なる関係


幾年月季節過ぎても

色褪せないくちづけ

終わる事のない時間軸

溺れてばかりで

素敵な横顔が浮かぶ


この脳裏に刻まれていく

果てのない燃え上がる情熱


側からいなくなるのはわかっている

とめられないのに失わない

こんなにもせつないのはなぜ

あいもかわらず同じ風が吹くこの街で


歪んでいる視界の淵を切り取って

犯す苦悶は破滅のかげり

崩壊と悪夢の外に沸きゆく

愚鈍なる抱擁感


経験をいくら重ねても

消え去らない欲情

はじまりのこない恋愛感

ひびわれ続けて

ありえない幻想がゆがむ


この脳裏に刻まれていく

果てのない燃え上がる情熱


側からいなくなるのはわかっている

とめられないのに失わない

こんなにもせつないのはなぜ

あいもかわらず同じ風が吹くこの街で

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