No.1492.Wing

昼休み 携帯の電源いれたら留守電が二件

ひとつは母親からだったけど

無言のもうひとつは誰だったのか

とりとめもなく 考えてみたけど

心当たりもないな


明日には君は旅立って

新しい街で可能性求めて


楽な道じゃないだろう

疲れた時は帰って来ればいい

少し休めばまたはばたけるさ


時折みせた憂いを帯びた視線

もどかしさの中でいらついている

そんな感じにも見受けられた

何を求めて何を欲していたんだろうか

はてない先に君がみていたものは


まじわらぬ 白日の昼夜浴びても この時は変わらない

グラスに注いだスコッチにうつっている

不毛なる弱りきったテスタメント


そこはかとなく 抱きしめてみた

朦朧とした意識化

本当はとめたかったのか

それすらもわかりえないこのソウル


きっと楽な道じゃないだろう

疲れた時は帰って来ればいい

少し休めばまたはばたけるさ

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