No.1450.指先

昼時 一人 物念い

寂れた 貝殻

からっぽの入れ物


寒暖の激しい夜遅く

優しい雨に抱かれ

息もたえだえの意識


白骨化した情熱

感覚の途切れた指先


暁 孤独 秘め事

おどけた 旋律


かすれた花の色

漆黒の夕闇ただ黒く


厳しい風にさらされ

声もきれぎれのさなか


白骨化した情熱

感覚の途切れた指先

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