No.1312.現夢

また今夜も夢に出てきたのはあの娘

何かを訴えているような視線

結局はわからないまま


目が覚めて今に引き戻された


左手に残っている不思議な感触

醒めた言葉が脳裏に走る

素直になれない不器用さ


また明日も夢にでてきてしまうのだろう

とりとめもないおぼろげな記憶の先

待ち構えるのは淀んだ意識


区別できないまどろみの空

憂鬱な瞳に宿るのは太陽


萎えた思いが思い出される

勇気を出せない 愚かしい

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