No.1304.鞘

なんとも表現出来ない感情に襲われて

たちどころに目の前が真っ白

塩辛い別れの辿る道

忘れたいのに浮かんでくる


満月を眺めて狼になれれば

君を食べてしまうかも

そんな事はありえないけど


凶気に満ちていたあの頃に出会い

この刃に鞘を残してくれたのかな


なんでか優しくできるよ前よりももっと

ほんとは苦しいはずなのに

誰かの為に生きていく

残り少ない心の炎だけど

燃やせるだけ燃焼させて

灰になるのもいいだろう

そんな事はありえないけど


凶気に満ちていたあの頃に出会い

この刃に鞘を残してくれたと想いたい

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