No.1200.残ったのは灼熱のくちづけ

ほとばしるような視線に射抜かれ

おもわず足を止めてしまった


どんな意味があるのか

わかりもしないし

時間の無駄なのか


あの夜布団にもぐり込んだ猫は

この街から消えたらしい

残ったのは灼熱のくちづけ


ねっとりと絡みつくこの空気はまさか

まわりを見渡してみても

見つかるわけもなく

いるはずもないし

言葉を失くしたまま


あの夜布団にもぐり込んだ猫は

この街から消えたらしい

残ったのは灼熱のくちづけ

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