No.990.繰り返される夜

繰り返される夜を越える度

失われていく


名もない街にふらり 立ち寄り

どこかの壁に やたらめったら書き殴る


疲れたから抱きしめて

一方的に唇 あわせてた

小さな手には 不満の塊


繰り返される夜を越える度

失われていく


意味のない部屋で一人 散り逝く

誰かのけつに 突き刺さった澱みみて

不埒な体押し付ける


感覚的に翼をひろげた

震える目には 苦悩の傷跡

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