No.965.傷ついた声

静かに奏でられた雨音

やけにこの心に響きやがる


すすけた眼鏡越しにみえるのは幻か

そんな事 どうでもいいや


忘れられぬ ぬくもり

想い出して 寂しくなる

胸に手をあてても 傷ついた声しか聞こえない


震えている体は冷え切って

既に麻痺した弱い感性

くだけた鎖の指し示す先の幻影


誰でも かまやしないさ

消え去らない ぬくもり

想い出して 寂しくなる

胸に手をあてても 傷ついた声しか聞こえない

そう 胸に手をあてても 傷ついた声しか聞こえない

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