No.940.アンダーグラウンド

変な使命感にもてはやされて

知らん間に泥沼の虜

ふしだらな絆にのめりこみ

何を言いたいのかも 思い出せない


ただやたらと体に傷が増えていく

色が抜けてきた髪の毛が

光に照らされて やけに黄色っぽい

爪をきってもまた伸びてきちまうし


これぞまったくもって アンダーグラウンド

誰もがはまっちまう アンダーグラウンド


ビール飲み干したら投げ捨てて

手を伸ばしては また握り締め

プルタブに指をしっかりかけてる


どこで忘れたのか どうでもいいや

不安定な真ん中がそそりたつ


痺れてきている目頭もほったらかし

目をつぶってみても また目覚めてるなんてね

とりあえずは このままつぶれちまえ


これぞまったくもって アンダーグラウンド

誰もがはまっちまう アンダーグラウンド

繰り返して 吼える アンダーグラウンド

あいつがみせてる アンダーグラウンド

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