No.938.仄かな囁き

路地裏に転がってる ガラクタ眺めて

光も届かない深い闇にまじわる

溶け出している 叶わぬ


ウイスキー飲み干して 焼け爛れた喉

攻めるだけ 攻めきれず

ぶらんぶらん 宙吊りで

途方にくれて病んでいく精神


悪夢の世界が リアルに侵食始めて

金色の輝き 熱望してしまう


棚に並べられた欠片探しても

どれでも使い切った後の

仄かな囁き


踊り場に溜まってる言葉集めて

旋律のならない 細い音聞き分ける

はじかれてる もどれぬ


ブランデー 注がれて 壊れてきた思考

防ぐだけ 精一杯


とろん とろん 千鳥足

無謀に弾けて くすんでく愛情


悪夢の世界が リアルに侵食始めて

金色の輝き 熱望してしまう


棚に並べられた欠片探しても

どれも使い切った後の

仄かな ほんと 仄かな囁き

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