No.813.市電

偶然市役所の食堂であって

一緒にご飯食べたけど


かわいい位で たいして気にもならなかった


だけど こないだ先輩もまじえて

三人で飲みにいってから なんか考えちゃう


新部署にうつる仲間内だけで 何店かはしごしたけど

年下の彼氏がいるってわかった

隣で小さな体で 何を思っているのだろう


趣味は特にないっている

しいていうなら料理かな 自分からはなかなか

話しを切り出さない おとなしい性質


だから 一方的に僕が 会話リードしてる

笑う声のなかにかすかに乾いたものがまじってるような

そんなの思い過ごしだろうか


一人の女性として見始めているのか

自分自身理解できないでいる

気になるのは別の娘のはずなのに

座っている二人 市電はゆっくり進む

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