No.788.枯花乱舞

石化した爪 引き剥がして

生を実感する


徐々にあふれてくる紅のどす黒さ

そして凝固し 何事もなかったかのよう


枯れきった花を抱きしめ

波打際で踊り狂う


劣化した皮 脱ぎ捨てても

死を体感する


どろどろにとろけている肉汁の黴臭さ

やがて分解 誰一人いなかった模様


枯れきった花を抱きしめ

波打際で踊り狂う

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