No.502.遠吠え

汚染された 欲情 開放された 激怒

とどまることなく 吹き荒れる 飛礫

へこみが 大きくなり やがて亀裂とかす

冷めきった 鼓動だけが やけに耳障り


何を聞いても 何を言っても わかりゃしない

強制的に 連れまわしたって 残るのは 耐え難い

やたら 嫌になる 不快感

顔を あわせる事すら 拒否反応

目にあまるところだけが 目立ちすぎる


そんな自分が 消し去りたい

負の想いだけが 深々と降り積もる


右の膝がやけに痛い

泣き言も戯言も あふれんばかり

殺菌された 悪魔の素顔

蒸発しそうで やりきれない


ひび割れた 上を 静かに歩いても

足の裏は 血だらけ 豆だらけ

求めていたものを 失い無駄に吠える

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る