No.364.死-ノコサレタジカンハアトワズカ-

血を連想させる声 丸め込まれた指先

崩れ始めた欲望 腐り始めた内臓

掻き混ぜられた脳味噌 物思う目

覚醒している妄想 突き抜ける核の風

一瞬の閃光 焼きついてるのは影

崩壊した街並 埋もれたままの熱情


灰色の中に見える闇 動かない鳩の群れ


粉々に散りばめられた花 水のない植物

凍ることのない氷 燃える事のない炎

歪んだ空には朧月夜 喋る事なき唇


忘れられぬ斬撃 笑いなき囁き

音にならない呻き 非常識が常識なまま


刻一刻と迫り来る終わり 否すでに開かれた門

奪い合うだけの奪い合い 返すものは何もない

毒々しい程脈打ちながら 実感し始めたのは 死

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