No.342.不眠黒夜

眠たいはずなのに 寝れないいつもの土曜の夜

隣の家から聞こえる夫婦の喧嘩の声

今日はいつもにもまして激烈だな


窓を見れば 火星が 鮮やかに輝いている

世界も 心も 不安定なまま 悪化の一途を辿っている


まどろみそうでまどろめない午前五時

部屋で一人 しみったれた刻を味わうだけ

コーヒー飲んでみても半端な覚醒のまま


表では野良猫が 怨めしそうに鳴いている

目覚め切れない よどんだ空気


花でも置けば少しは 華やかになるかなとか思ってみたり

一人で食べるうまくもないご飯に慣れてしまっているし


突然の眠気で 意識を失ってみたり 気付けば朝だったり

浅い眠りだったり 深い眠りだったり 夢みたりみなかったり

勢いまかせで徹夜してたり してみなかったり

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