No.293.二つの雨

まじで熱い体かきむしって傷だらけ

つじつまのあわない傷にわくのはうじばかり

赤くはれあがったまま 冷えた心でコーヒーを飲み干す


意義ある会話しているつもりで意味無い言葉並べるだけ

タバコを取り出し 火をつければ煙がうざい


激しい雨の降る町 いつまでも渇かず じゅくじゅくする


妙にだるい頭 振り回してふらふら

切り口の違う脳みそにあるのはゴミだらけ

青くとろけたシナプス 繋がらない伝達の電気


不快な言動発してるわけじゃないのに罵詈雑言

ビールを一気にいっても癒されない渇き


優しい雨の降らない町 どこまでも乾ききり カサカサする


季節さえ変わらないこの場所

気候すら操れないこの道

激しい雨も優しい雨も

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