No.262.存在しない鎖

黒光りする 闇夜にきらめく 儚い灯火

悔やまれる程 燃ゆる花

じんわりとにじみでる甘い蜜


真っ青に焦げ付く太陽 腹をすかした狼

紅蓮の如く凍る火花

とめどなく流れる物語

淡くて 甘くて 棘のある恋


この腕に染み込んだ どうしようもない温もり


今宵も迎える 無限の影 深遠の夜

深い深い 禁断の箱


失われし 秘めた愛

どろどろとした ぬるい風

発情気味のこの感性 吐血寸前のあの関係

明け方に始まる 意味の無い会話

歯車のあわないがんじがらめの鎖につながれたまま

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