No.239.夢か幻か-yumekamaboroshika-

中途半端に不眠になって 寝ては覚めてみたり

傷をなめるみたいに雪をなめてみりゃ紅くにじんでるし

やけに微風が肌にしみてしまう


剥がれ落ちる皮膚を 一枚一枚眺めて 意味なし

約束の日 だと思っていたのは 僕の一人よがりだったのか

何事もないままの金曜日

夢か 幻か 何が現実で 何が幻覚か


自分自身を理解不能な 無限の臭い

せつない夜になりそうな今夜 アイ ドント ノー ユー ドント ノー

春のつぼみをむさぼってみては 吐き気におそわれ 蒼い顔


暖かい言葉に喜びを感じたい

間抜けに脈打つ心臓 握りつぶして よけい壊れた

約束の日 だと思っていたのは 自分勝手な真実なのか

何事もないままの金曜日


夢か 幻か 長い無意味に長い夜終り

夢か 幻か 孤高な星のままに散りゆく


yumekamaboroshika

yumeka・・・ maboroshika・・・

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