No.190.レン

ずっと探していたものを見つけた様なデジャブに襲われる

ブラックで飲んだ所で目も覚めない

あの日突然 僕の前から姿を消したあの娘を 今は何とも思わない

七年の歳月 いくつかの出会いと別れがあったけど

途切れた想いも 始まりを述べる鐘でもある


深い深い眠りも 浅い浅い眠りも 心地良くて また 眠る

闇に切りつけられた傷が癒えるのははやかったり遅かったり


これから何処に向かって行くのかはわからないけど

今 この胸を流れる気持ちを大事に明日をまた造り始めよう


きっと忘れていたものを取り戻したんだ 取り戻せたんだ

煙草に火をつけて真直ぐに見つめる


あの時偶然 僕に気持をぶつけた君は 今も迷いの中で

僅かな時間でも心を預けてくれないだろうか


動き出した精霊が 繋がりを告げる鐘の音色

強い強い意志も固い固い決意も志を貫く光弾


光に照らし出された疵は 瞬く間に消え去り塞がる

巡る刻の流れの中 理由なんてあるはずもないけど

今 この胸に溢れる旋律を大切に「レン」という名の花を咲かせよう

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