No.140.screw

今にも消えそうな 蝋燭の火のように か細い

細すぎて 直ぐに切れてしまいそうな 微妙な糸は

刻がたつ程に 更に更に 細くなりはじめてしまって

見たくもない 君と別の男の交わりを夢に見て

優れぬ 気分で 自分自身を信じられなくなり

誰よりも光を求めている のに集まるのは闇ばかりで

無垢な少年に 大人の醜さを見せてるような

下卑た快感に 襲われる


あがることのない雨の中 一人 とぼとぼ

歩きながら 冷たい風が痛みを 激痛に変える程

きれかけた 細い糸に傷がついてゆく

悪夢の中の君は まるで見せつけるように

違う男に抱かれ続けて それが地獄で

心の慟哭が 溢れる


あなたを見つめる この乾き始めた瞳は

潤う術を知らず ただ 何も出来ずに

見つめ続ける 見つめ続ける

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る