No.49.傷跡

降り積もる 傷跡の行き場さえないまま 一日が去り始める

ガラスの様にもろい人の心よ 何故 こんなにもつらく 悲しいの

いくつもの出会いを信じて 夢を見続ける 光を探して灰となる

勇気づける言葉さえ 思いつかずに


冷たい風の吹くこの街は 誰のものでもなく

この人々はどこへ向かう どこから来るの

愛はどこから生まれ どこに消えてゆくのか

憎しみも紙一重なのか エロチズムに走るような妙ないらだち

おぼえ ノスタルジックな気分を叫びちらし

情熱に あふれる 我が心の有様

追いつめても いつのまにかに 追いつめられ

奏でられる時間もなく 滅び行く


降り積もる 傷跡の行き場さえないまま 一日が終わりを告げる

少女達のざわめきも 少年達のうれいも こんなに憎しみにかわり

いくつもの衰退を始め 悪を信じ 道を曲がり始める

愛 続ける事さえ 忘れてしまい

悲しみにかられて 皆 泣き崩れてしまう そう

苦しみにとらわれ 逃げる事もできない

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