帰路。

相太が降りた駅から2駅目で降り、駅を出た僕は、さびれた商店街を見ながら、

「あー、駅から家まで歩きとかつらいわー。」

と、まるで独り言のように呟いた。

いや、実際独り言なんだけどね。ってなにいってんだろ僕。

イヤだな。ここらへんはバスは、ないし…

まあ今日楽しかったからいっか。

今思うと、混んでるところに行って忍耐強く待つことも、いい思い出になったなあ。

そういえば僕、お土産なに買ったんだっけ?

えーっと、キャラクターデザイン入りのライトと、開けるまで何が入っているかわからない宝箱か。

意外と幼稚なんだな僕。

こんなに心の中で独り言呟いてるのにまだ、着かないのかマイホームよ。

もういっそのこと、ダッシュで帰るか。

そして僕は、金色の空の下、走り出した。

けど、なんの部活にも入っていなかった僕は…







ものの5分で息が上がり、心臓が破裂しそうなぐらいバクバクした。

はぁ はぁ はぁ、もう今日はすぐ寝よ。

あー、やっと家に着いっ!!?






え、なんで?

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