第47話 小人の靴屋

 なんと靴屋のお爺さんたちが寝ている間に靴を作っていたのは、不思議なインコたちでした。

「あのインコたちにお礼をしなくちゃ」

 お婆さんが言いました。

「ふむ、どんなお礼がいいかのう」

 お爺さんも言いました。

「素敵な服を作ってあげようかと思うの」

「インコは服を着ないぞ」

「それでお爺さんは小さな靴を作って」

「インコは靴を履かないぞ」

「……麦でも撒いておきましょうか」

「それがええ、それがええ」

 結局インコたちは延々靴を作る羽目になりましたとさ。

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