第38話 鶴の恩返し

「決して中を見ないでください」

 娘は奥の機織はたおり部屋に入りました。カタンカタン、機を織る音が響いて来ます。カタンカタン、カタンカタン、カタ……ガタン、バタン、ドタドタドタ、ガッシャーン!

「何じゃ、何があった!」

 驚いたお爺さんとお婆さんが機織り部屋に飛び込むと、くしゃくしゃになった糸にインコが絡まっていました。

「見てしまいましたね」

「いやいやいや」

 お爺さんとお婆さんはイラッとしました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る