第33話 ブレーメンの音楽隊

 ロバは言いました。

「君も一緒にブレーメンに行かないかい。そして音楽隊に入るんだ」

 インコはそれも良いかも知れないな、と思いました。

 犬は言いました。

「こんな籠の中で一生過ごすなんて馬鹿げているよ。外の世界は自由なのに」

 インコはそれもそうだな、と思い、籠の外に出てきました。

 猫は言いました。

「君も鳥なら歌えるだろう。歌を聞かせておくれよ」

 インコは良いだろう、と自慢の歌を披露しました。

「パランピレン、パランピレン、緊急地震速報です、強い揺れに警戒してください」

 これは流石に不謹慎過ぎる、ロバと犬と猫は頭を抱えましたとさ。

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