だいななわ おちゃかい

仕方なしにきょろきょろとてとて歩いてゆきます。


次第に光が見え、外に出ました。


なにやら楽しそうな声と音楽が聞こえます。


音のするほうにいくとそこには……。


アリスの2/3ほどの背丈の男たちがお茶会をしていました。


明らかに顔立ちが日本人では有りません。



「ぇぅっこぉちゃっうしゃみみにったんっおぼーしにったんっちたいおみみのにったんっ」



ちょっと解読が難しくなってきました。


そこには帽子屋、三月兎男、鼠耳男が三種三様のお茶会をしていました。


流石に大きな少女の声に反応します。



「oh!Lady!一緒にお茶をしませんか。」



流暢な日本語で話しかけてきます。



「可愛らしいLady用に少し居大きめのTea capをくれませんか。」



聞こえて居るのかいないのか……。



「ふゎ~~っおみみ~~~っ」



狙われているのは大きなお耳の三月兎。



「やめるんだっLady!それには何の意味も無いっ」



危険を感じたらしく、三月兎は帽子屋と眠り鼠を引きずり逃げ出します。



「むぅっおいつけにゃーのっ」



そのときです。


草むらからがさっと白いものが見えました。



「!うしゃぎしゃんっいまいくのっ」



よたよた確信もないまま追いかけます。


さぁ、アリスはどこに辿り着くのでしょうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る