魔法少女の墓標

時は西暦二千年 夏 廃ビルの屋上

ダラダラ ダラダラと滴る汗

小さな車、プルバックのようなそれらを眺めて

魔法少女になれなかった人生を思う


何の迎えも来ないのに、このまま此処で死ねるかよ

何も救っていないのに

こんなところで死ねるかよ

誰も必要としないのに、このまま此処で死ねるかよ

誰も救っていないのに

こんなところで飛べるかよ


世界も救っていないのに、会社勤めで死ねるかよ

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