140字小説【コックリさん】他9編
壺義春
コックリさん
クラスの女子たちがコックリさんをやっている。全くバカバカしい。「おいででしたら『はい』にお進みください」だと。僕はこっそり近づいて十円玉を無理やり『いいえ』に動かしてやった。女子たちは困惑している。ざまぁ見やがれ。この教室に幽霊なんかいてたまるか。僕以外に。
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