第87話:「ねねさん、中華料理店に飛び込む」の巻
(夕方までに一戦を終え、おなかを空かせて食事に向かう、まささんとねねさんなのでありました)
「最近、わたし気付いたのですよ~」
「何をです?」
「おなかがいぱいの時は、えちする気にあまりならないということにです」
「ああ、それはですね。人間は、その三大欲求を一気にふたつ以上満たすことが出来ないからです」
「三大
「食欲、睡眠欲、性欲のみっつです。え~と、わかりやすく言うと、食べたい、眠たい、エッチしたいのみっつですね」
「なるほど。つまり、わたしたちがえちしたあとご飯食べに行こうとしているのは正解というわけですね」
「ええまあ、そういうことになりますか」
「さすがはまささんですね! なんでも知てます! わたし、そういうまささん、ソンケーしてます!」
「(心の声:先にベッドインしようって言い出したのはあなたのほうなんだけど……って、まあいいか)」
「ところでまささん」
「なんでしょ、ねねさん」
「今日はどこでご飯食べますか?」
「何かご希望は?」
「う~ん、特にないです……あ! あそこのお店はどーでしょう?」
「中華料理店みたいですね。入ってみますか?」
「入てみましょう!」
まささんはこの時、おのれの軽率な判断が続く悲劇をもたらそうとは想像すらしてなかったのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます