第57話:「まささん、ねねさんに韓国を聞く」の巻
(ふとしたことから生の韓国を聞きたくなったまささんは、デートのついでに、ねねさんへと素朴な質問を飛ばしたのでした)
「ねえ、ねねさん」
「なんでしょ、まささん」
「韓国と韓国人って、日本と日本人のこと、どう思ってるのかな」
「?」
「いやね、一般的なイメージだと、めっちゃ反日の空気が強いじゃないですか。なもんで、実際はどんなものかを聞きたくなったわけですよ」
「う~ん、難しい問題ですね。韓国人、日本と日本人のこと好きか嫌いかと言たら好きだと思いますよ」
「(心の声:マジか? 信じられん!)」
「でも、好きと大声で言えるかというとできないと思います」
「その心は?」
「韓国では、日本のこと悪く言わないとなんか駄目て雰囲気があるんです。面白いですよ。十人の女の子集まて日本の悪口言い合てても、あとになてひとりひとりとお話しすると、『実はわたし、日本のこと嫌いじゃないよ』なんて言い出すんです。全員がですよ。おかしいですね」
「(心の声:なんというツンデレ!)」
「不思議ですよね。日本のこと嫌いじゃない人間が十人集まても、なぜか出てくるのは日本の悪口ばかりです。悪口言わないと駄目だから、とりあえず悪口言わないと、なんてみんなが思てたりするんです。だからわたし思うんです。韓国人、日本人は本音と建て前が違いすぎるてよく言いますけど、韓国人のほうがよぽど本音と建て前が違うじゃないかて」
「なるほどね~」
「でもですね。韓国人と日本人、お互い絶対(ぜたい)にわかりあえないところあるとも思うんです」
「ほう。それは?」
「本音と建て前のやりかたです」
ねねさんはそう、まささんに向け語り出したのでありました。
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