第6話:「まささん、ねねさんと焼き鳥屋に行く」の巻

(ねねさんからの希望を受け取ったまささんは、目的地の焼き鳥屋に行くため、駅前での待ち合わせをきめたのでした)


「さて、駅前のコンビニで待ち合わせという話になったんだけど、そろそろ時間だな(約五分前)……って、来た来た……えッ」


 とことこと歩いてきたねねさんを見て思わず言葉を失ったまささん。


 なぜならその服装が、「あなた、それいったいどこのお水系?」といった感じのものだったから。


 ヒールにミニスカ、胸元開いたピンクのブラウス。


 あんぐりと口を開けてるまささんに向け、ねねさんは笑いながら言いました。


「おはよーございます(←ちなみに時間は午後七時)。日本の男のひと、こーいうの好きて聞きました。どう? まささん、喜んでくれましたか?」


「うん……まあ、綺麗ですよ。HAHAHA乾いた笑い(心の声:いやいやいやいや、こんなのじゃお水の同伴出勤と間違われちゃうんじゃないか)」


「よかたです。まささん喜んでくれて、わたしも嬉しいです(ニコッ)」


「(心の声:う、うん。本人に悪気はなさそうだからよしとしよう)」


「じゃあ、さそく行きましょ。駅前の秋○。わたし、よく行てます。おいしーですよね! 楽しみ~!」


「わぁッ! そんなに急がなくても大丈夫ですってば!」


 そのまま利き手を掴まれて、問答無用に引きずられていくまささんなのでありました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る