第36話 茶色、危機一髪!?

 母から聞いた話である。


 両親が2~3時間出掛けて帰ってきた時の事。

 母が洗面所に行くと水溜りがあった。父は洗顔する時は湯船の残り湯を使ってやるので、その時に溢し気づかぬままだったのだろうと最初は思ったそうだ。

 体調は良くなったものの未だに痩せている茶色を心配し気に入っている寝床に寝ている茶色を見に来た母は茶色が少し濡れている事に気付いた。それで母はあの水溜りが茶色が湯船に落ちて出来たのでは!? と思ったそうだ。

 どうして母がそう思ったのかと言うと茶色は最近、お風呂の蓋の上で寝るのが大好きで今日は残り湯をそのままにし蓋を半分開けていたからだ。

 おそらく洗濯機の吸い上げホースが気になって手を出そうとして落ちたのだろうと推測している。


 この時は運よく出れたかもしれないが次はこうはいかないと思っている。

 茶色はもう御婆ちゃんだ。いい年なのだ。だから、絶対に残り湯は流すか蓋は全部閉める様にしている。

 私達の不注意で亡くなってしまうのは胸糞悪い事なのだから・・・・・・。

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