第5話 昼休み(続き)
~中庭~
男「後輩ちゃんはいつも誘ってくれるよねえ。クラスの子とかとは食べないの?」
後輩「うーん……別に嫌なわけではないんですけど、先輩と話しているほうが面白いんですよね」
男「あはは。そりゃ光栄だ」
後輩「あいつら、口を開けば誰かの影口を始めるか、ヤベーとかチョーウケルーとか中身のない話しかしないんですよ。正直、あんまり関わりたくないっていうのが本音です」
男「ふうん」
後輩「先輩のほうこそ、いつもご一緒してくれますけど、クラスの人と食べたりはしないんですか?」
男「友達がいないからねえ」
後輩「そんなあっさりと……」
男「それにキミみたいな可愛い女の子とご飯を食べれるっていう優越感に浸れる。他の野郎共に対してね」
後輩「自分で言ってて恥ずかしいと思わないんですか……?」
男「全然。幻滅した?」
後輩「いえ、先輩に対する評価がこれ以上下がることはありませんので。それに、まあ、変に飾るよりは好感が持てます」
男「後輩ちゃんはもう少し言葉を飾ってもいいと思うなあ」
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