必殺技の金融殺戮戦争

労働者の価値観の推移は次のようになる。①勤勉な労働による一定水準の労働の安定②貧困の感覚がメディア技術によってカリカチュアになること③貧困に対する迷信じみた恐怖と享楽への耽溺④貧民の狂信的暴動を抑えるための手段によって富裕者が悪役になる⑤財産の所有が罪や業などの解釈に置き換えられる(努力による報酬からの転倒)⑥大衆の賎民化と恥外聞のない所有の争い。議会、裁判、新聞、商業が娯楽としてのみ存在し政治は衰弱する。⑦徒労感。自身ではなく空想上のキャラクターを成長させる快楽。理想への努力とコミュニケーションの外部委託。貨幣の量的形式から質的形式への移行。従って信仰の感覚の優位性。ゲーマー階級が財産のある者に取り入って大衆を慰安させるための権力を獲得する。⑧あらゆる権利と宣言の相対化。ゲームの価値観における実験と選別。労働はすでに忌避されている。価値観を宣言する権利は勝利者の特権となる。⑨勝利者の疲労。ニヒリズム。ゲームの手段が使い尽くされる。隠居者の思想が繁栄する。⑩群雄割拠百花繚乱の時代。残された権威である貨幣の座を賭けて技術革新や発見が行われる。ただし知識の格差は最大になる。総体的結論。人間の命より大切な貨幣の大量廃棄。銀行の自己犠牲とデータベース化された借金の虐殺。あらゆる名簿を破壊するための情報化爆弾による平和。人類は忘却される。

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