第2話
ゼリーが嫌いだという話を延々している女性と会う。
「ゼリーはゼラチンを使うでしょう、ゼラチンって動物のコラーゲンなのよ獣なのよ、獣、獣。」
「寒天でもゼリーは作れるけどやっぱりゼリーと言ったらゼラチンなのよ、私はゼラチンが嫌いなの。」
もう何度目かの繰り返しに入った時突然女性が黙り込んだ。
ここは喫茶店だ、だと思う、目の前のガラスのテーブルの上にはコーヒーが2つ置いてある。
薄暗い店内にかろうじて明かりを入れているやや埃っぽいステンドグラスがはまった窓の外を見てみると(ちなみにステンドグラスの絵柄は何かの花だ)、巨大なゼリー、金型で作ったかぼちゃの底を広げたような形のゼリーを巨大なフォークの上に乗せた車がこちらに向かってくる。
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