因果律

 世界は因果の鎖で繋がっている。そう、全ての物事には因果が有る。即ち、原因と結果で全てが出来上がっている。そして、その繋がりは鎖のように繋がっているということです。


 例えば、ビッグバンによって宇宙ができた。これはビッグバンが因、宇宙ができたが果。宇宙ができたことを因として銀河系ができたという果。銀河系ができた事を因として太陽系ができたという果。太陽系ができた事を因として地球ができたという果。


 そう、結果と思っていることも、それを因とすれば必ず果が存在するということです。そして、その因果は途切れることはない。このように書くと「そんなこと言ったって、人は死んだら終わりじゃん」という人が居るかも知れないですよね。


 しかし、仏法では全ての生き物は輪廻転生すると教えています。つまり、死は魂の宿る肉体の終わりを言い、肉体が死んだことによって魂までも死ぬわけではない。魂は永遠に生き続けるということなのです。


 ここまで書いたことは大きな流れの中での因果。私達は生れてから肉体が消失するまで、どのくらいの因果を過ごしているのだろうか。恐らく数え切れないくらいの因果の中で暮らしているのだろうと思います。自分たちには気付かない因果も数多くあると思います。


 例えば朝起きるのは、前日の夜に寝たという因が有ったからです。そう私たちの生活は全てが因果の鎖で繋がっているのですから、大小に係わらず幾つもの因果を積み上げながら生きているということです。


 だから、悪い事をすれば必ず罰を受ける。これは法的に罰せられるというだけではありません。たとえ、人の目は誤魔化せても自然の流れから外れたことをしていれば、その報いは必ず訪れるということです。


 例えば地球上の温室効果ガス。それから、文明という名の自然破壊。これを因として地球の気候が大きく変化し、地球が暴走し始めたという果を生み出してしまいました。天変地異の異常発生は私たちが、地球の支配者であるかのように勘違いして、自然を破壊してきたからに違いないのです。


 え、どうして勘違いなんだって?


 それは、簡単なことです。私達人間は自然の一部であって、自然の支配者ではないということです。そこのところを勘違いしたために、自然は人間に早く自分たちが自然の一部であると気付きなさいと言っているのではないでしょうか。私にはそのように思えてなりません。そうしなければ因果応報。人類の滅亡も有り得るのではないでしょうか。


 

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