言葉の宇宙でさまよって。

アビ太郎。

言葉の宇宙。


世界には無数の言葉が散らばっている。


とても両手でもすくいきれないほどにある中から、しごくわずかな言葉を選んで、口にしていく。


気に入ったフレーズは毎日繰り返したりする。

そうなると、死ぬまでに遣わない言葉ってのもたくさんあるだろう。


本当はその言葉が自分にぴったりと合うのかもしれないのに、知らないまま一生を終えてしまう。


それは悲しいことなのか。

それとも、知らないままのほうが良いのか。


それを遣ってしまえば、それ以上の自分をもう表現することが出来なくなり、魅力を失ってしまうのか。



分からない。分からない。

分からないけれど、今日も言葉の宇宙をさまよって、息を潜めて深く潜りこんでいきたい。

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